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スポーツ主な疾患⑤

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膝~下腿部の疾患②

脛骨疲労骨折

脛骨疲労骨折の発生部位による分類。
疲労骨折が生じ、痛みが出る部位によって、3つのタイプに分けられます。

疾走方疲労骨折:脛骨の上1/3の部分に生じる。
⇒陸上競技など走ることが多いスポーツに生じやすい。
比較的治りやすい。


跳躍型疲労骨折:頚骨の中央1/3の部分に生じる。
⇒バレーボールなど、ジャンプ動作を伴うスポーツに生じやすい、難治性とされる。


後内側型疲労骨折
脛骨の主に下1/3の部分で後内側に生じる。
⇒様々なスポーツで生じ、発生頻度が最も高い。
比較的治りやすい。


疲労骨折とは?
急激な一瞬の外力により発生する通常の骨折とは異なり運動などによって骨の局部に繰り返し負荷が加わって発生する骨折で筋性の痛みと間違いやすい。
例えば金属に繰り返し力を加えると、ついには折れてしまう。
現象とよく似ています。

コンパートメント症候群、前脛骨区画症候群

下腿は骨、筋膜、骨間膜、筋間中隔などで仕切られたコンパートメント(隔室)があり、種々の原因により隔室の内圧が上昇すると隔室内部の循環障害が起こり、筋、腱、神経障害や筋壊死を起こす。
これをコンパートメント症候群という。急性型と慢性型に分けられる。

・急性型
骨折、下腿部の打撲、肉離れ、長時間の圧迫(ギプス固定、圧迫包帯、重量物の下じき)、動脈損傷など
早期に受診する必要がある
・慢性型
スポーツでよく見られ症状は一過性(一時的で時間が立つとおさまる)であり、長距離走、重量上げなど激しい運動で起こる。
重症例では歩行でも痛みがあり、また急性型へ移行することもある。

6P徴候
①pain(疼痛)
②paleness(蒼白)
③pulselessness(拒動消失)
④paresthesia(知覚異常)
⑤paralysis(麻痺)
⑥passire streching par(他動伸展時の疼痛)

6P徴候以外にも発赤、熱感、腫脹、緊張感、硬結、白発痛、夜間痛及び深腓骨神経の領域→母趾と第2足趾の背側の趾間の皮膚に感覚障害をきたす。
急性型では症状の発現後、神経、筋肉の不可逆的変化(元に戻らない)が現れる6~8時間以内に手術を要する。
慢性型でスポーツを継続するのであれば手術をすることをお勧めする。

足関節~足趾の疾患

足関節捻挫(靱帯損傷)

とてもスポーツでは発生率の高い障害で足首を強く捻った際に発生する。
激しい痛みと腫れを生じる。
多くは内反した際に外側の靱帯、前距腓靱帯、後距腓靱帯、二分靱帯が損傷されやすい。
外反した際には三角靱帯(前脛距靱帯、脛踵靱帯、脛舟靱帯、後脛距靱帯)が損傷される。
内反し、外反し、共に靱帯が骨を引っ張り剥離骨折を見ることも多い。
靱帯が断裂し、骨折、脱臼を伴うことも少なくない。
明確な診断が必要である。

アキレス腱断裂(rupture of the Achilles tendon)

急激なジャンプやターン、ランニングをするスポーツで多く見られる。
下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)が緊張している際、足関節に適度な背屈力が強制されて断裂する。
若年者には断裂より先にアキレス腱炎、アキレス腱滑包炎が発生する。

アキレス腱炎(achillodxnia)

スポーツで跳躍のときやランニング時、ときには歩行時に痛みを訴える。再発しやすい障害であり扁平足が原因であることも多い。扁平足では足底枝治療を行いアキレス腱部のストレスを減らす。
フォームの改善なども必要である

アキレス腱滑液包炎(achillobursitis)

パンプス瘤とも言い、女性に多い。アキレス腱と踵の骨の出っぱりとの滑液包と皮膚とアキレス腱の皮下滑液包が圧迫され炎症を起こす。急性期は発赤、腫れを伴い、慢性期では肥厚し硬結として触れる

腓骨筋腱脱臼

先天性と後天性に分けられ、後天性には外傷性と外反扁平足変形を伴う非外傷性がある。
外傷性脱臼には素因として腓骨筋腱溝や上腓骨筋支帯の形成不全が存在し、外傷が加わって発症するものと大きな力により腓骨の腱溝の辺禄裂離骨折を伴って脱臼する。
長腓骨筋腱の単独脱臼が多い。
外傷性では外果部(くるぶし)の腫脹、皮下出血が現れる。
習慣性では歩行時の鈍痛、倦怠感があり、脱臼した腱が腱溝内に整復される際には、弾発音を生じる。

足底筋膜炎(plantar fascitis)

踵骨に付着する足底腱膜に繰り返す牽引力が加わり腱膜炎を生じて疼痛が起こる。
起立時、長時間の歩行に踵部痛があり圧痛も認められる。
踵骨底面に骨棘(骨のトゲのようなもの)が見られる場合もある。
足底板治療法にて免荷するのも有効である。

足根管症候群(TTS)

足関節の内果後下法の足根骨と屈筋支帯に囲まれたトンネル内で脛骨神経が圧迫されて起こる絞扼性神経障害をいう。足底部から足趾にかけての放散痛および足根管部痛を訴える足底部に感覚障害が存在する。
足部のアライメントや筋力、アーチなども関係する

踵骨骨端症(calcaneal apophysitis)

Sever セーバー病
子供が踵(かかと)の痛みを訴える,踵をぶつけたりすると痛い,走っていると痛くなる、それはセーバー病(踵骨骨端症)かもしれません。
セーバー病は、成長期の子供の踵(かかと)に発生する障害で、子供の骨は成長するための骨端軟骨(成長軟骨)があり、骨の全てが完全に骨化していません。
この成長軟骨に繰り返し負荷がかかると、軟骨に炎症がおこり症状を引き起してしまいます。
この障害は8歳~12歳によく好発しますが、成長期をすぎればほぼ完治するため、予後良好な障害です。

症状
運動後や運動中に踵後方に痛みを訴えることが多いです。
踵の痛みはアキレス腱を伸ばそうとすると強くなります。
アキレス腱は踵に付着しているため、伸張すると炎症が起きている軟骨を引き離す力が働くため痛みを誘発します
物が踵後方に触れると痛みが出ることもあります。
時に痛みのために靴が履けなくなることもあります。

原因
オーバーユース(使いすぎ)による発育途中の踵の成長軟骨に繰り返し牽引力や圧力が加わることにより修復が追いつかず炎症がひどくなったために症状を引き起こしたものと考えます。